私たちのマンションの近くで地域猫として皆に可愛がられていた野良君2匹を2021年の年末に保護しました。
野良君の紹介と保護した経緯、保護活動とブログを書いている2022年1月時点での現状を書きたいと思います!
妻も私も本当に良い経験ができて、とても勉強になったのと、素敵な方たちとの出会いもありました!
ちょっと長くなるので何回かに分けて書こうと思います。
野良君の紹介
私たちが今のマンションに引っ越してきたのは2020年の10月。引っ越したばかりの時はバタバタしてて気づかなかったけど、生活が落ち着いてきて、買い物帰りに妻と歩いていたらマンションの近くに野良猫が3匹いるのに気づきました。肉付きが良いのが2匹と小さいのが1匹いました。そんなに汚れていないので、近所の人がご飯をあげているんだと思いました。
それからも頻繁に見かけるようになり、だんだんとこの子達がかわいくなってきたので、私たちもご飯をあげるようになりました。私たち以外にも、ご飯をあげている人を何人か見かけたのでちょっと安心したのを覚えています。
ご飯をあげるようになって数ヶ月経った頃、小さかった1匹を見なくなりました。今までも3匹揃っていたり、いなかったりなので、この時はそんなに気にしていなかったのですが、小さい1匹はそれからも姿を見せなくなりました。後でわかったのですが、この小さい子は亡くなってしまったようです。。野良生活の厳しさを感じました。
2匹になってしまった野良猫に、それからも私たち夫婦は見かけたらご飯をあげていました。いつの間にか名前を付けていました。
体が大きく、手足も太く、覇気をまとった子を「ボス」と名付けました。
もう1匹は、目が小さくて、のんびりした雰囲気で、何んとなくちくわの配色に似ている子を「ちくわ」と名付けました。
この2匹はいつも一緒にいるので本当に仲が良いのだと感じました。
ただ、ボスは人間のことがあまり好きではないようで、ある一定の距離を犯すと手をひっかいてきました。
妻のむっちゃんがチュールを口の近くにもっていった時に「シャー」と威嚇して、むっちゃんの手をガリッっと。
イタッ!!!
だ、大丈夫!?血が出てるよー
デカくて気が強くて好戦的な猫、たまらないわ。
ふふふふ。
全然大丈夫でした。ひっかかれたくらいではビクともしない、むしろ好きになってしまった肝の据わった妻でした。
何とも頼もしい。
保護した経緯
それから数ヶ月後、むっちゃんと食事をした帰り、いつもの辺りで2匹を見かけたのでご飯をあげに行きました。すると、そこには先客が。少し話しました。その方は私たちと同じマンションに住んでいて猫が好き。そして、野良猫の保護活動もしている方でした。この方と話しをして、この野良2匹の保護を決めました。
話の内容は、
「この2匹は、私たちが住んでいるマンションができた時くらいからこの地域に住んでいた(7~8年くらい)。子猫の時から一緒にいた。血がつながっているのかはわからない」
「去勢は終わっており、2匹ともオス。メインでご飯をあげている近所の人が一度家に入れたが、なつかなそうという理由でリリースされてしまった」
「それから皆でご飯をあげているが、それをよく思わない人も多い。特に、最近近所に引っ越してきた人は猫が嫌いみたいで、この2匹がよくいるところに何かわからないけど白い粉をまいていた」
「白い粉はメインでご飯をあげている方が水で流してくれたみたいだけど、今後、そのような行為がエスカレートしてくる可能性がある」
などなど、ボスとちくわのこれまでのことと、最近のことを聞きました。特に印象が強かったのが道路に白い粉をまいた方です。そのようなことをする人が近所に来たとなると、ボスとちくわの命に関わると思いました。
ボスとちくわを保護することを決めて、同じマンションに住んでいる保護活動をしている方にも伝えました。
それから、むっちゃんと保護した後について話しました。私の実家は元々野良猫を2匹保護して20年以上一緒に暮らしていましたが、1年くらい前に亡くなってしまいました。父も母も猫が好きで、特に母はペットロスになっていたので、ボスとちくわを保護したら実家で暮らしてもらおうと考えました。むっちゃんも賛成してくれました。
実家に電話をしましたが、返答は猫と一緒に暮らすのは難しいということでした。私の両親も年をとって昔みたいに動けないし、動物病院に行ったりするのも大変。体力的にも難しいかな。と、断られました。
そうなると、保護したら我が家で生活してもらい、人間に慣れたら譲渡会に出すことに決めました。ただ、年齢がいっている猫なので迎えてくれる方がいるのかわからないですが。。
そして、一番私が気になっているのが今一緒に暮らしている4匹のお猫様です。
この子達に結構な負担をかけてしまう、特に神経質で嫉妬深いタヌ子が心配でした。
タヌが一番かわいいでしょ!知らない奴はぶっ飛ばすよ(怒)
ひーー
おもちと、わたげを迎え入れた時のキレようが脳裏をよぎります(おもちと、わたげを迎え入れた時の話しはまた別途書きたいと思います)
とにかく私は心配性なので、4匹の先住達の心理的負担が心配でした。それと、ボスが人間に慣れなさそうで、そうなった場合、譲渡会に出すのも難しいと思いました。それと、何年もずっと2匹で生きてきた子達を離れ離れにすることはしたくなかったので、譲渡するなら2匹一緒が条件だと思っています。人間に慣れないシニア猫を迎えてくれる方を探すのはかなり難しいと思いました。そうなると、ずっと我が家で暮らすことになります。マンションで6匹は家の広さ的にも難しいですし、先住の4匹と喧嘩するような感じだと、別室に隔離してずっと暮らすことになると思いました。
ツラツラツラツラ、当時不安になっていたことを書きましたが、このようなことを本当に四六時中考えていました。私は心配性で、先のことを色々と考えるタイプなのです。
妻のむっちゃんは、それとは真逆。決めたら猪突猛進で突き進むタイプです。私の不安を解消するために色々と案を出しますが、私はことごとくそれに対しての不満ポイントを言いました。結論の出ない話し合いを1週間くらいやったと思います。むっちゃんはよく爆発せずに耐えてくれたと思いました。ごめんよ、むっちゃん。
ただ、私は1週間くらいグチグチ・ウダウダ考えたあと吹っ切れるのです。
こんなにたくさん考えても答えは出ない。だったら保護するしかない。自分が考えていた不安なことは起こらないかもしれないし、起こったとしても何とかなるでしょ!
とにかく、やってみないとわからない!だから保護しよー
仕事から家に帰って、料理中のむっちゃんにこう伝えた時、今までグチグチ言っていた不安な内容と真逆の発言だったので、むっちゃんがポカーンとしていたのを覚えています。むっちゃんから「何があった?」と言われました。
余談ですが、保護することを決めたけど、今まで不安なことをグチグチ言っていたことを謝ったのですが、その時にむっちゃんから
私は基本的に物事はどうにかなると思っているし、どうにでもきると思ってすぐに行動するけど、細かい部分は見えていない。その細かい部分に目がいって、どうするか考えるぷー太がいるからちょうど良いね。
このように言ってくれました。本当に素晴らしい妻だと思います(涙)結婚できて幸せ。
ここから私たちの保護活動が本格的に始まります。保護活動で知り合えた素敵な方たち、近隣住民とのトラブルなどいろいろありました。それについては後日に書いていきたいと思います。