前回からの振り返り
前回の続きです。今回で、私たちの野良君2匹の保護活動についてのブログは最後になります。
前回の振り返りを一言で言うと、野良くん2匹のうち、ボスの捕獲ができた!!
と、いう感じです。
それ以上知りたい方は、野良君2匹を保護①②をご覧ください!
野良君2匹はボスとちくわです。
捕獲後のボスについて
さて、ボスを捕獲できました。強敵の予感がしてたのにあっさりと…。でもちくわが捕まえられなかったのが心残りですがしょうがない…。今日は夜も遅いし。
翌朝、動物病院へ。
先生がボスを捕獲器から出すのに苦労してます。「あーー」と、先生の悲鳴まで…。めっちゃ暴れているのかな…?
診察の結果、数値に異常はなく健康でした!でもエイズでした。10年くらい野良だったからなぁ…。先生が「とても凶暴です。これを慣れさせる感じですか…?」と、ひいてました。
はい。凶暴で強いのは存じております。なんせ、地域のボス猫だったので。
ボスを家に連れて帰って、用意していたボス部屋に解放しました。
その日の夜、チュールを食べてくれたので安心しました。排泄もしてくれたし大丈夫そうです。
ですが、夜泣きがすごい…。
夜中になると朝まで大きな声で泣き続けます。相棒のちくわを探しているのかも。
そして、この猫、凶暴につき。
ちょっとでも手が近くにあると猫パンチ!流血!ぎゃー。
そんな状況が2ヶ月くらい続きました。
相変わらず夜鳴きは酷かったですが、人間もたくましいもので慣れてきます。夜鳴きがあっても寝れるようになりました。寝れない時は耳栓をして寝ました。工夫すればなんとかなる。
凶暴なのも相変わらずです。触ることなんてできませんでした。
でも、ちょっと慣れた感じはしましたがね。
人間を怖がっているのは過去にそれ相応の何かがあったのかも。イジメられたのかな…?
でもボスよ。安心してくれ。
私達夫婦はボスに引っ掻かれても噛まれてもボスをイジメたりしないよ。
猫の奴隷に喜んでなる夫婦だからね。
これからは、ぬくぬくの家猫生活だよ。
捕獲できないちくわ
さて、まだ捕獲できていないちくわ。
ボスが捕獲されたのを見ていたので警戒心が高まって捕獲器のそばに来ません。
ご飯も食べませんでした。
このままではちくわの命に関わるので、捕獲は一旦ストップし、ちくわの警戒心が薄くなるまでご飯だけあげることにしました。
二週間後にはご飯は食べてくれるようになりましたが、12月になり、寒さも本格化。
特にこの冬は寒くて、ちくわのことが心配でした。
警戒心が薄くなってきた頃合いを見計らって、捕獲器を置いてみました。
離れたところから、同じマンションの方と見てました。捕獲を手伝ってくださっている方です。
数分後、私たちのマンションの向かいの住人(男)が出てきました。すると、ホースを掴み、捕獲器に水をかけました…。
なんだコイツ!?
捕獲器はビショビショになってしまったし、ちくわもいなかったので、この日は引き上げました。
あの住人は何だ?
住人からの妨害が続く
この一件から数日後、またちくわの捕獲を試みました。
この日はハンターが手伝いに来てくれました。
私達が仕事の間、ハンターが先に捕獲を試みてくれるとのことでした。
仕事が終わったので早々に家に帰ると何やらハンターと男の人が揉めてます。ちなみに、捕獲する際に近隣住民とのトラブルがよくあるようで、そのようなやり取りはハンターや同じマンションの方が対応してくださいました。私達の負担にならないように、対人の面倒ごとは全て代わりに。
本当にありがとうございます。
ハンターと男が揉めてます。男の言い分はみんなで可愛がっている猫を勝手に捕まえるな。
このマンション(男のマンション)の敷地で勝手にやるな。などなど。
俺は昔からこの辺に住んでるから偉い。みたいなことも言っていたとのことです。
ハンターが、野良猫が近くにいるのを良く思っていない人もいる。
そのような人たちからは、むしろ早く捕まえてくれと言われている。
病気の可能性もあるから保護するのが最善ではないか。などと説明してくれました。
ハンターが上手くやり取りをしてくれて、男は帰っていきました。
ハンター曰く、ただイチャモンつけたいだけ。何を言いたいのかわからない。と、言っていました。
そして、この男は捕獲を反対していたAさんの息子でした。
(Aさんのことは前回のブログを読んでください)
この日以降、男だけではなく、Aさんの妨害もありました。
ちくわを捕獲しやすくするためにご飯をあげないでお腹を空かせ、捕獲器に仕掛けるご飯を食べやすくしようと思ったので、Aさんにご飯をあげないでほしいことを伝えました。
しかし、無視してご飯をあげる。。
邪魔してくるくせに、「ちくわが鳴いている。かわいそうだから早く捕まろ。」とか。
それに加えて、向かいのマンションの別の住人がちくわを蹴ったみたいです。
私は見てないのですが、それを私達と同じマンションのインドの方が見たようで、ブチギレてその人を怒鳴りました。
あまりの剣幕に押され、蹴った奴は逃げたようです。
Aさんや、その息子、蹴った奴、向かいのマンション方たちは心が荒んでて哀れです。
一番面倒なのは人間だと思いました。
2022年のお正月に
ちくわは相変わらず捕まえられず、2022年のお正月になりました。
もしかしたらダメかもしれない…。そんな気持ちが湧いてきました。
同じマンションの捕獲を手伝ってくれている方がダメもとで捕獲器を置いてくれました。
一晩中置くつもりで。
その方が様子を見に、夜中の2時に見に行ったらちくわが捕獲器に入っていたとのこと!!
朝、その方からの連絡を見て本当に嬉しかったし安心しました。
私達夫婦は仕事始めだったので、ハンターと捕獲してくれた方が動物病院へ連れていってくれました。検査の結果、数値に問題はなく健康でしたが、やはりエイズでした。
ボスもそうだったので予想はしてました。。
やっと2匹とも捕獲できた!!
やっぱ2匹じゃないと
ボスとちくわが離れ離れになって2ヶ月以上経っていました。
ボスとちくわはお互いを忘れてしまったかな…?
ちょっと心配でしたが、2匹を会わせてみました。
最初は警戒していましたが、覚えていたみたいで2匹で何か会話してました。
そこにいたのかよー。
お前もきたのか。
みたいに話しているようでした。お互いに覚えてて良かったぁぁ。
そして、ちくわはすぐに撫でられました。
頭を撫でても怒らないし、むしろ顎を乗せてくるくらいです。ゴロゴロもいってる!
本当はこうやって甘えたかったのかな。何年も本当に大変だったね。
穏やかになるボス
ちくわがきてからというもの、ボスの態度が大きく変化しました。
夜鳴きが無くなりました!
ちくわが来て安心したのかもしれません。
そして、ちくわが撫でられているのを見て少し信頼してくれたのか距離が近くなりました。今ではお尻を撫でられるほどに!さらに、シャーという威嚇も無くなりました。
でも、調子にのって頭触ろうとしたり、しつこくお尻触ってると猫パンチされます。でも、爪が少ししか出してないので軽症で済むようになりました。
こんなに変わるなんて…。
ボスとちくわは2匹でのんびりと過ごしてます。
我が家の4匹のお猫様と
我が家の4匹のお猫様は、この2匹の存在を察知してますが、そんなに怒りませんでした。一度会わせた時には、一番小さい「おもち」が自分の3倍くらいあるボスに威嚇しましたがボスは知らん顔してました。弱いものイジメはしない、本当のボス猫です。
後から来た新参者め!おもちに挨拶しろ!!
命知らず。。
最後に・・
以上が私達の初めての捕獲活動でした。
とても良い経験になりました。
手伝ってくださったハンターや、同じマンションの方には感謝の気持ちでいっぱいです。
私達だけでは何もできませんでした。
あと、私達夫婦が保護活動をしてみて感じたことは「責任を持つことです。」
野良猫がかわいそうだからと、ご飯だけあげても野良猫は幸せになれないです。ご飯をあげるとそこに居座ってしまいます。そうすると、イジメる心がない人間がいるかもしれません。
外での生活は、夏の日差しも冬の寒さも耐えるのはキツイです。雨も雪も降ります。
ご飯だけあげて、それ以外の辛いことは我慢させるのでしょうか?
野良生活のような自由気ままな生活はできなくなりますが、それ以外の外の生活の辛さは無くすことができます。
その猫を最後まで幸せにするための覚悟が無く、無責任にご飯だけあげるのは違うのではないかと思いました。
野良猫を見るとすごく心が痛むのはわかるのですが、無責任で中途半端なこはとしないほうが良いのではないかと思いました。
最後に、ボスとちくわは私の実家に行くことになりました。
私の両親は猫と食わしていましたが、一昨年くらいに亡くなってしまいました。
ボスとちくわを保護したことを伝えると、この2匹と一緒に暮らしたいとのこと。
完全に人慣れしていないことも伝えておりますが、それでも良いとのことです。
両親なら私達夫婦のように喜んで猫様の奴隷になるので安心です。2022年の夏くらいには実家に連れて行こうと思います。2匹と離れるのは寂しいですがね。
ボス、ちくわ!
野良猫生活お疲れ様!
これからは、のんびりとした家猫生活が続くよ。
穏やかに生きていこうね。
君たちに出会えて本当に良かったよ。